相続と聞くと、面倒なものというイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
例えば遺言書がなかったり、遺留分が侵害されていたりなどするケースでは、相続争いが起こり、決着を見るまでに時間がかかってしまうこともあります。
今回は、相続争いを早く終わらせる方法について解説します。
相続争いの長期化はいくつかの要因によって引き起こされるため、相続争いを早めに終わらせる方法は一概には言えません。
そこで、ここでは代表的なものを4つご紹介します。
1.相続財産を分割しやすいものにする
まず、相続財産が複数人で分割しにくい場合の対処法です。
不動産や貴金属などといったものが相続財産に含まれており、争いの焦点になっている場合、それらを現金化するなどして分割しやすいものに変えることで、相続内容の偏りの是正を図ることができます。
2.実質的な負担も考慮する
相続内容が資産としては、同程度の場合でも、実質的な負担が異なる場合があります。
例えば、不動産と現金を比べると、不動産には継続的に税金などの諸費用がかかってしまいます。
こうした実質的な負担を相続内容に反映させ、公平にしていくことで、争いを収めやすくなります。
3.相続内容の説明を丁寧に行う
そして、相続内容が決まった背景や経緯を丁寧に説明することです。
ただ、結論としての相続内容を伝えるのではなく、丁寧な説明を行うことで、相続人からの理解や納得を得やすくなります。
4.弁護士に相談する
最後に、弁護士に相談することが挙げられます。
いくら相続内容を公平にし、説明を尽くしても、相続人からの納得を得られるとはかぎりません。
そのような場合、弁護士から説得を試みることで、客観性や正当性をより強めることができます。
感情的に争っている場合でも、弁護士という第三者の専門家を入れることで、話をきいてもらいやすくなります。
今回は、相続争いを早く終わらせる方法について解説しました。
相続争いの長期化は、今回ご紹介したような方法をとることで、解決に向かいやすくなります。
長期化してしまう予兆がある場合には、早めに弁護士に相談することをおすすめします。
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